アフィの悪印象

アフィリエイトという単語を聞くと、「うっ・・・」と嫌悪感を抱く方も多いかと思います。

略してアフィと呼ばれることもありますが、これは成功報酬型広告というものです。
主にWEB上に広告を載せて、そのページから売上に繋がった場合に報酬がページ管理者に支払われる形となっています。

売上に応じて契約で決められた配分を受け取る訳です。
しかしアフィは総じて印象が悪く捉えられているように感じます。

それは何故なのでしょうか。

広告費の考え

テレビに出演している芸能人を例として考えてみましょう。
テレビ局の収入が企業からのコマーシャル料金、つまり宣伝費、広告費から捻出されていると仮定します。

企業はCMを打つことで自社の製品がより売れたり、信用を高めるなどの目的があります。

出演する芸能人は、その会社のマーケティング戦略が目指すところにより近い人選がなされるでしょう。
もちろんそれは知名度やイメージ、芸歴などにも左右されるのは当然です。

そのCMを見た視聴者の多くが好印象を抱き、会社のブランド力アップへと繋がるように作られます。

芸能人の広告出演料はOKで、アフィリエイトの広告収入はNG。
どこにその違いがあるのかは、広告を作る上でのヒントになりそうです。

イメージの悪さ

アフィリエイトの印象が悪い原因ははっきりとしています。

もともとインターネット黎明期にはSEO対策も簡単で、ルールや規制などもないに等しい状態でした。
その中でアフィリエイターは、今ならば著作権的にもモラル的にもグレーな方法で広告を広げていきました。

たとえば掲示板の書き込みを抽出して掲載したものや、他WEBサイトの記事を転載するもの。
ウソや偽りで固めて誘因をする内容など、ノールールともいえるWEBサイトが氾濫します。

それでも人気のあるコンテンツで固める訳ですから、検索上位には必ず掲載されて大きな収益を得ることができます。


それに対して、要は「他人のふんどしで相撲を取る」と感じた人が多かったのでしょう。
どんな手段を用いてでも、閲覧数を増やして収入を得るスタイルに嫌悪感を抱いた方もいるかと思います。

その人たちの収入源こそがアフィリエイトだったのです。
だからこそ、アフィリエイトそのものに嫌悪感を抱くことにつながっていると考えられます。

法整備とモラル

現在ではインターネット関連の法整備も整ってきて、スポンサーもルールを逸脱した手法は否定します。
また著作権や知的財産権、個人情報なども厳密に保護しなくてはならない時代です。

SEO対策は企業にとっても非常に重要なことです。
しかし法整備が伴っていないからといって、強引なSEO対策を施すことが全て正しいとは思えません。


ルールを守ることは当然ですが、私はこう考えてしまいます。

一人ひとりが道徳や倫理、つまりモラルをしっかりと持ち据えていない。
だからこそルールを作って守らせる必要がある、と。


「グレーゾーンを攻める」がビジネスで礼賛されることは若干悲しく感じます。
人が生きる上でもっと大切な何か、それを心の課題として生きていきたいものです。

SEO対策として見たときにも、近いうちに現在のグレーゾーンでは通用しない時代がやってくるでしょう。

「現在は稼げてるからよい」という気持ちではなく、それ以上に守っていきたいものが皆さんの中にもあるはずです。

Fin.

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