情報を見る目

世の中にはたくさんの媒体で、さまざまな情報が溢れています。

学術的なものや広告的なもの、何かしらの啓蒙的なものまで、ごく自然に情報と接することができる時代となりました。

ところが情報が氾濫しているという側面も否めません。
つまり玉石が入り混じり、本当に価値のある情報なのかを判断することが難しいといえます。

だからこそ現代においては、情報を見る側である私たちが情報の信ぴょう性を慎重に判断しなくてはならないのです。

意図を推測する

とある情報を見て情報の真意を知りたい場合、私のオススメする方法があります。

その情報は何の目的で提供されているのかを想像する方法です。

たとえば商業広告であれば、これはわかりやすいでしょう。
その製品の魅力や優れた点を伝えることによって、販売促進につなげる目的があります。

魅力を伝えるにも関わらずネガティブな印象を与えてしまえば、それでは本末転倒となってしまいます。
そのような商品を買う人はごく少数に限られてしまうものです。

つまり多くの人に商品を知ってもらい、売上を伸ばしたい。
そのような意図や目的がある、ということは伝わりやすいでしょうか。

広い視点で推測する

情報とはいっても、何も商業広告に限った話ではありません。
ここでは話題性やブームについて取り上げます。

同じく販促につなげる目的はあるのですが、商業広告と異なって直感的に判断することが難しいかもしれません。

たとえば季節イベントや、記念日イベントと呼ばれるものが該当します。

今までにあまり一般的ではない記念日などに、情報という付加価値を与えます。
この方法が成功すると、社会常識にまで広がる可能性を秘めているのです。


バレンタインデーに女性から男性にチョコレートを贈る、というエピソードがひとつの例でしょうか。

これはもともと海外において、男性から女性に花束を贈るという習慣を参考にしたものといわれます。

この部分に焦点を当てたことで、チョコレート販促を目的としたブームの火付け役になったといっても良いでしょう。

他にもクリスマスイベントも該当するかと思います。
近年ではハロウィンや恵方巻といったマーケティング手法も成功の部類といえるかもしれません。

悪意を見抜く

こうしたマーケティング手法によって、社会現象や社会常識という大きな力となる可能性が情報にはあります。

確かに多くの人が笑顔になり、楽しんで大はしゃぎ、関係する商品や施設の利益にもつながります。
したがってこの手法を否定するつもりはありません。

しかし、それだけ強い力がある情報というモノを、悪意を持って利用した場合にはどうなるでしょうか。

人々の心にポジティブな印象を与えることができるならば、反対に人々の心へネガティブな印象を与えることも容易です。

ネガティブな印象を受けた人々はパニックともいえる心理状態から、判断力が低下してしまう傾向にあるとされます。

その部分を利用し、ともすれば悪意を隠して購買に繋げるといった手法も簡単に取れるのです。
場合によっては社会現象を巻き起こして、個人の利を吸い上げることもできるでしょう。


もちろん法律によって罰せられる犯罪もこの中には含まれます。
ところが法に触れない情報提供によって、個人の利を損なうケースが散見されます。

そのような悪意ある情報に惑わされないよう、冷静に情報を見抜く力が要求されてくる時代となってきてしまいました。

Fin.

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