ペルソナを意識する part1

執筆の業界に限らず、ペルソナという言葉を耳にする機会が多くなりました。
以前はペルソナといえば営業コンサルタントの方たちが好んで用いる用語でした。

広告や宣伝の話でいうならば、ペルソナとは「読者層」と置き換えるとイメージが湧きやすいかもしれません。

つまり、その広告は誰に向けて訴えかけているのか。
ということになります。

対象とは?

読者とはいっても、扱う媒体によってその対象者は大きく異なってきます。

たとえば町の看板であれば、若者の集う街には若者を対象とした広告を打つことが当然だと思います。
高齢の方が多く集う場所であれば、相応の製品が広告として並ぶでしょう。

それこそお年寄りの町として知られる巣鴨に、最新コスメや流行の歌謡曲の広告を打ってもあまり効果的とはいえません。
逆もまた然りで、渋谷のセンター街に関節痛関連商品の紹介やフレイル予防の広告を打っても効果的ではないでしょう。

WEB媒体の場合には、読者が興味を持っているキーワードや単語などを、検索エンジンでサーチすることでサイトへ流入するケースが多いと思います。

つまりSEO対策とは幅広い人々の中から読者層を絞って、効果的に広告を掛けるという意味合いも含まれるのです。

誰に読んでもらう?

非常に価値の高い情報で、高品質な原稿があったとします。

読者の皆さんが日本語を母国語としている場合に、もしもその高価値高品質な文章がロシア語やアラビア語で記述されていたらどう思うでしょうか。

どれだけ高品質で面白く、興味深いコンテンツだとしても、読み進めることはないと考えます。
むしろそのコンテンツに価値があるかどうかの判断すら難しいかと思います。

ペルソナ(読者層)を強く意識するということは、この例と同じことがいえるのです。

日本語で記載された文章だとしても、読者の読解力や文章に対する感性は十人十色です。
長い文章を好んで読む方もいれば、日常的に短い文章でやり取りをする方もいます。

小学生に大学受験の参考書を読んでもらっても、チンプンカンプンでしょう。

同じ内容だとしても、ペルソナによって難解な表現を回避したり、親しみやすい表現に言い換えることが重要になってきます。

できるだけ効果的に

文章表現の難易度という意識も重要です。
ただ単に情報を集積して羅列しただけの情報サイトでは、読者に「楽しい!」と感じてもらえず、ページを閉じてしまうかもしれません。

もちろんそうした情報にも意味はあるのですが、できるならば多くの人に読み進めて欲しいものです。
だからこそ読み進めてもらえる文章の書き方、という視点が重要ともいえます。

多くの人に読み進めてもらうことは非常に大変です。
素晴らしい能力をお持ちの文筆家であれば、その類まれなるセンスやリズムによって読者を惹きつける魅力があるでしょう。

ところが私たち凡人には、その真似をしたところで表面的なものだと揶揄されるのが関の山です。
それでも多くの人に読み進めてもらいたい。

その気持ちを強く持ち、執筆という山の頂を目指すことには大きな価値があるのではないでしょうか。

Fin.

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