ペルソナを意識する part3

前回part2では、営業職におけるペルソナの意識についてお話をしました。

少しばかり金、金、金といった話でイヤな気分になった方もおられるかもしれません。
その点についてお詫び申し上げます。

そこで今回は金銭の話から切り離して、人付き合いについての方法にフォーカスを当ててみましょう。
その中でも特に、インターネットにおける他人とのやり取りについてお話を進めていきます。

誰に対して?

インターネットでは、古くはIRCやICQといったチャットソフトを用いて他人とやり取りをしてきました。
メモ帳でHTMLを記述して個人のホームページを作ることもありました。
懐かしい時代です。

その後はブログやSNSが発達してきて、今では誰でも簡単に情報発信できる時代になったといえます。
そしてインターネットの利用者が増えるにつれて、多くの方が発信された情報を見ることができるようになりました。

ところがこれらの現象は不特定多数の方が見る、つまりペルソナ(読者層)の幅が広がりすぎてしまったという考え方もできます。
同じ文章や文脈で書かれたものでも、読み手によって大きく捉え方が異なってしまう場面には多々遭遇します。

自分の発信する情報は、誰に対して伝えたいのか。
つまりペルソナを意識することで、そうした齟齬が生じてしまう機会が減ってくるものと考えます。

人間は往々にして

人間はなかなか複雑な心境を抱くもので、往々にして自分を大きく見せたかったり、褒められて鼻高々になりたいという願望を持ちます。

それは誰しもが抱く当然の感情ですので、何も悪いことではありません。

しかし時としてその感情が傲慢さと評価されてしまうこともあります。

たとえば書き手側としては、読者を説き伏せるような書き方をしたり、専門用語を多用して自らの知識を誇るような執筆物になってしまうことがあります。

反対に読み手側としては、難解な表記や表現に対して挑戦する意欲からか、または理解できないものに出会うと自分がバカにされたような気分になる心理からか、その文章に対して敵対心や猜疑心を抱く方もいます。
読み手に対してネガティブな印象を与える文章は、あまり好手とはいえないでしょう。

自分の伝えたいことを正しく伝えるためにも、やはり謙虚さが大切になると考えます。
むしろその文章で自慢げに誇ったとしても、その先に広がる道は狭いものとなってしまうのではないでしょうか。

目的を明確に

文章を読んだ方に対してイライラさせたい、喧嘩を売りたいという意図があるのであれば、それはそれで良いと思います。
ところがなるべくならば、読んだ方に自分の意見や出来事、思い出などを伝えたい、そういった気持ちの方が多いのではないでしょうか。

目的が物事を伝えることであるならば、不純物を取り除いた方が伝わりやすいものです。
誰なのかもわからない読み手を挑発したり、トラブルを起こす可能性がある文章は、目的から外れたノイズともいえるでしょう。

難しいことを難しく書いて「素人お断り」と煙に巻くことは誰にでもできることです。
それよりもずっと難しいこと、それは読者の立場を想定して、誰にでもわかるように書くことかもしれません。

たとえ平易な言い回しをバカにされたとしても、そんなことにイライラする必要はありません。
それ以上に情報を得たたくさんの人が、ポジティブな印象を持ってくれていることが大事なのです。

多くの人に物事を伝えるためには、ペルソナを意識し、目的を明確にすることが大切だという話でした。

Fin.

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