信用の価値

「お客様の信用が第一」

非常に大切な考え方で、かくいう私も最も大切にしているものです。

信用とは無形の財産だと考えることもできます。

ところが形を持たないものだからこそ、その信用がもたらす企業への利益を数値化することは困難です。

では数値として表しにくいならば無視をすべきなのでしょうか。
それとも重視することが大切なのでしょうか。

見えないからこそ

お客様の信用を獲得することは、多くの人は大切であると感じているかと思います。

信用を得た製品の売り上げが伸びることもまず間違いないでしょうから、信用の重要性について懐疑的な方は少ないのではないでしょうか。

しかし一般的な企業は一定期間での売り上げを数値化し、その数値を基準に稼働します。
工場の稼働計画も、材料の仕入れも、人件費の計上も、何から何まで数値が基準になっているといえます。

確かに近年では“信用”という無形の財産を、半ば力業で数値化して計算する方法も存在します。

人々の心を数値化する。
目安としては有用かもしれませんが、果たしてどれほどの正確さがあるのでしょうか。

信用の一例

信用を「好感度」や「好印象」といった言葉に置き換えて考える方もいます。
特に間違っているわけでもなく、非常に正しい考え方だと思います。

しかし信用はさまざまな物事から影響を受ける、ということを忘れない方が良いでしょう。

電化製品を例に挙げます。

A社は10万円の電化製品、B社は15万円の電化製品。
性能など何もかも同等品と仮定します。

A社は将来有望な新鋭会社、対するB社は事業を数十年継続している老舗会社。

どちらを買うか悩んだ際に、いろいろな心理が巡ります。

「安い方が嬉しい。この値段なら壊れても買いなおせるかな。」
「もし壊れてもB社ならサポートの実績もあるな。」
「A社がいきなり事業撤退したらどうなるんだろう。」

この状況では、B社が蓄積してきた事業継続という“信用”が勝負を分ける可能性もあるのです。

信用は大切

私たち人間は一人ひとりが考えを持ち、受ける印象も全て異なるものです。
だからこそ、どのような物事がその方への信用につながるかは検討もつきません。

よくわからない、数値化できない。
“信用”とは不思議なものです。

クールな考えを持つ方にとっては信用を度外視にし、一時的に売り抜けて良しとすることもあります。
しかし爆発的なヒットをもたらす製品を次から次へと扱えるほど、ビジネスの世界は甘くないでしょう。

“信用”は姿の見えない漠然としたものですが、信用を重ねていけば事業の成功への道は明るいと考えます。


信用はひとつのミスでいとも簡単に失ってしまいます。
また、一から信用を積み重ねることは至難の業です。

だからこそ清く正しく、社会の利に沿った活動が求められると考えています。
コツコツ一歩ずつ派手さはありませんが、信用を積み重ねていきたいものです。

Fin.

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